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第6章 仲良し3人組?

「夏。食事が出来たわよ。」

ママが夏の部屋のドアをノックした。すぐにドアが開き、3人がゾロゾロと出て来た。

「華ちゃんのお母さん…相変わらずとっても良い香りです。」

真啓が笑った。

「ちょっと華さんのお母さんなんてやめてよ。トーコと呼んでね。」

パパがちらりとママを見たので何よ?とママが言ったので、僕は何も言ってませんよ?と静かに答えた。ダディは、大皿をキッチンからダイニングへと運んた。

「だって…嫌じゃない?どうも私は慣れないのよ…●●ちゃんのお母さんとか言われるの。名前がちゃんとあるのに。」

ママは大きな皿から唐揚げを一つ摘み、美味しいわと言って再び戻って行った。

「なんか…年上の女性を名前で呼ぶなんて…僕はなんだか、恥ずかしい気がします。」

真啓がキッチンから皆のご飯を運びながら言った。

「俺は良いと思う…だって付属物では無いんだ。自分の妻でも“お母さん”って呼ぶ感覚の方が判らない。」

空は自分が作ったポテトサラダを運びながら真啓に言った。空が持つと大きなものでも一回り小さく見えた。

「あ…華を起こしてくる。」

夏が席を立ちあたしの寝室へと向かった。

「あら駄目よ…あの子一度寝ちゃったら起きないわよ?」

ママがダイニングから顔を覗かせて、夏に言った。

「うん。判ってる。だけど、真啓が来てるのに、そのまま寝かして置いたら、後で何で起こしてくれなかったのっ?って絶対煩いよ。」

夏はあたしの寝室のドアをノックしながらママに言った。パパとダディはちらりと真啓を見ると、真啓は真っ赤な顔をして俯いてしまったので、ダディが笑った。
「華ちゃんはね…真啓さんの事が好きなんだよ。」

パパがそれを聞いてお茶を咽た。

「でも、それが友達として好きなのか…どうなのかよく分からないみたい。だから、真啓さん華ちゃんのことを宜しくね。」

ダディが優しく笑うと真啓はやっと顔をあげ小さく頷いた。

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