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第6章 仲良し3人組?

食後も皆で学校の話や、好きな事について話をした。いつもならそろそろ起きて来る筈のトーフがいつまで経っても起きてこなかった。あたしは、トーフを抱えてソファに座り皆の話を聞いて居た。トーフのピンク色の耳が好き。ついつい匂いを嗅いでしまう。空がそれを見て笑った。

「何よ…だってとっても良いにおいがするのよ?」

隣に居たダディがトーフの頭をクンクンと嗅いだ。

「ねっ♪良いにおいでしょう?」

あたしは、トーフの肉球をぷにぷにしながら言った。

「うーん…猫だ。ネコの匂い。」

パパが声を出して笑った。

「ちょっとっ!ダディ鼻が悪いんじゃない?ちゃんと良く嗅いでみてよ。」

あたしは、トーフの肉球のかおりを嗅いでから、パパにニュッと肉球を見せた。

…ほら。やっぱり良い匂い。

「うーん…うーん。何て言うか…やっぱりネコの匂いだ。」

ダディは少し困って申し訳なさそうにあたしにいった。

「華ちゃんは、親ばかならぬ、猫ばかですね。」

パパがまた笑うと、生粋の親ばかに言われても、全く説得力が無いわね…とママが笑った。

「なんか…あいつって大切にされてるのな…。」

あたしたちのやり取りを見て、空がボソッと呟いた。

「僕よりこの家じゃ華の方が絶対大切にされてると思う。」

夏が静かに言った。

「そんなこと無いと思うよ夏くんだって大切にされてるじゃない。」

真啓が至って真面目に夏に向かって言った。

「大切にされてる奴ほど、そのことに気が付かないんだよな。」

「うん…そーゆーもんかも知れないね。」

真啓はふたりの会話を黙って静かに聞きながら、あたしとダディがじゃれ合う姿を眺めていた。

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