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第6章 仲良し3人組?

「あ…こんな遅くまで…僕そろそろ帰ります。」

真啓が時計を見て慌てた。9時を少し回ったところだった。

「いつも済みません。居心地が良いものでついつい…。」

「あら…そんなこと良いわよ。なんなら家に泊まっていらっしゃいな。」

ママがいつもの調子で言うと、パパは、お気に入りの真啓と話したりなかったのか、そうすれば良いじゃないですかと意見があった。

「でも…。」

「明日はお休みで何も無いんでしょう?服は夏さんのもあるんだし…。」

「ええ…。」

真啓が家に泊まる♪それだけであたしは嬉しかった。

「じゃぁちょっと待っててね…今お家に電話してあげるから。」

ママはさっさと真啓の家に電話を掛けた。

「Mom!真啓は泊まるってまだ言ってないよ!」

夏が大きな声で叫んだ。

「僕の家は…母も父も忙しいし、家に帰っても大抵、弟と妹、お手伝いさんだけだから嬉しいよ。」

真啓はボソっと寂しそうに言った。

…やっぱり 真啓は寂しいのかな。

あたしが真啓の顔をじっと見ているのに気が付くと、いつものにっこりとした笑顔になった。

「空くんも、もし良ければ泊まっていきなさい。」

パパがニコニコ顔で言った。

「えーっ。」

あたしが思わず声をあげた。

「真啓の時とは、えらい違いだな。」

空が意地悪そうにボソッとあたしをみて言った。

「当たり前じゃ無い!だれが…。」

喧嘩が始まりそうになったけど、空はゆっくりと椅子から立ち上がった。

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