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彼女と妹

第8章 綾子と先生(その1)


「どれどれ、ちょっとみせてごらん」

先生はそう言うと、私のおでこに手を充てた。

そして今度は両手で私の耳の下から首筋にかけて、何かを確認するようにキュッ、キュッ と押さえた。

先生の手、なんか、気持ちいい。

「ホントにしんどそうだな、眼が虚ろだぞ」

違う

たぶん、今のは先生の手が気持ちよかったから。

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