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彼女と妹

第9章 妹(その4)


あれこれ思い出しているうちに、七海は俺の隣にスルスルと入り込んできた。


俺の腕に掴るように顔を埋めて。


いつの間にかふっくらしてきた七海の胸が俺の腕にあたる。


ベッドの中が七海のいい匂いで満たされていく。



このときすぐに気付くべきだったんだ。



七海が俺のベッドに入ってきたときから、そこはもう俺のベッドではなく、


七海という名の蜘蛛の巣に変わってしまったということに。

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