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彼女と妹

第9章 妹(その4)


七海が張り巡らす糸に、徐々に俺の体の自由が奪われていくということに。


「お兄ちゃん、あたし、眠れないの…」


「また、怖い夢でも見たのか?」


「ん………」


もう片方の手で、七海の髪を撫でてやる。

「よしよし」


俺に頭をよしよしされて、七海が体をもぞもぞと動かす。


戸惑いを隠せない。

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