POISON TEACHER
第13章 いい人なんて空気の粒々みたいに何もない存在!
『しおりちゃん
相当な韓流グッズ多いね。』
石井は当たり障りもない
話題から入った。
『うん、私
韓国大好きなんだ!!
友達に近くのアイドル店で
購入してくれたの!!
私……、買うことが
出来ないのよ!!』
『えっ、……!
なんで………?』
『うち、理系のクラスの彼氏と
付き合っててね………!!
その彼、韓流嫌いなのよ!
私がグッズ買おうとしてた
だけで拗ねたり、怒ったりしたの!!
そりゃ、ミーハーな所もあるけど、
嫉妬も最初は可愛かったけど
段々嫌になってね………!!』
『嫌なら別れたって
いいのに……!!』
『私、彼が好きだから
こんなに悩んでるのよ!!
たとえ、別れようとしたって
彼氏は絶対に応じないし………!!』
『そう………、
可愛そうだけど
我慢して付き合うしかないね!!』
石井はどうすればいいのか
分からず、
とりあえず、無難そうな
答えをした。