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POISON TEACHER

第4章 平面だけの世界は1番つまらない

そんななか
とある親から電話がかかってきた。


溝坂はめんどくさそうに電話をとるが


『先生!?
あの子を助けてください!』
母親は必死そうになっていた。


『いきなりそんなこと言われても困ります。』

溝坂は
めんどくさそうにあしらおうとした。


『スイマセン名前を存じてませんでしたね。


私は伊達筧(かけい)の母親です。
担任の溝坂先生ですよね。』


溝坂は一瞬『えっ?』と戸惑い
『私の生徒ですか?』と母親に尋ねた。


『間違いありません。クラス発表見に来たとき2年4組だってちゃんと確認しましたから。』


溝坂はあわてて出席表を確認した。



伊達筧……、



確かに溝坂のクラスの生徒である。


と同時に驚きの表情を見せる。


始業式からずっと
欠席していたのだ。つまり、不登校の状態。



『確かに私の生徒です。
お母さん
どういうことですか?お宅の息子さん
学校にずっと来てない状態なんですけど』



『実は…………』




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