POISON TEACHER
第25章 神や仏にすがるな、自分の足で前に進んで行けっ!!
『サイテーっだ!!!』
文句を言いつつも
あかねの気持ちを察していた。
『あなたそっくりで、
メガネかけていて、
いかにも理科系の男って顔なのよ!』
『理科系=オタクって思ってるわけ?』
『んな訳ないよ。
でも、ホントに頼りなかった。
頭いいくせに………、
よくわかったよ。
一番大事なのは、どんなことがあっても
大切な人を守ろうとする人だって
ことが………』
『辛かったんだろうなぁ、
確かにそうだが、
自分にふさわしくないって
早くから気づいて良かったんじゃねぇのか!!』
あかねの顔は
少し喜びの笑みを浮かべた。
そして、二階へと上がっていった。