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POISON TEACHER

第44章 沖縄旅行なんくるないさぁー(孤島のサバイバル)





ザザザザーーーーーッ!!!

雨は徐々に
増していく一方であり



溝坂はすでに
ずぶ濡れの状態となった。
それでも溝坂は戻ろうとする
素振りが一切なかった。




『おーーーいっ、



どこだーーーーっ!!!』






溝坂は必死で
喉を大きく震わせて叫んだ




『いたら返事しろーーーっ!!




楠木先生っーーーーーー!!!!』








ーーーーーーーーーーーーーーーーー




ザザザザーーーーーッ!!!!




楠木は
何かこだまが響いてるのに
気がついた





だが、楠木も
大雨にずぶ濡れながら
涙を流していた





『………………………』






楠木は既に心が
すさんでいて生きる気力も失い
魂が抜けかけてるかのように
歩いていた





(私って………



やっぱダメな女ね




男をとっかえひっかえに
騙したり



英語などの言語で
言葉巧みに上手く取り繕って
駆け引きをして生き延びて
見栄を張ってただけ………






溝坂先生の言うとおりかも
しれない





私の心は子供のまま
大人に成長していったこと………





そして、私は
小さな自尊心を守り

とりつく島も自ら無くした)

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