POISON TEACHER
第6章 他人についてとやかく文句言うやつ程下劣なやつはいない。
溝坂は拓真の母の首を腕に組み
包丁を向けた。
『先生!
なにしてんだよ!?』
『そんなこと
しないでよ!!』
拓真の母は、
溝坂の刃を向けて
最初は驚いたが
何かを悟った見たいで平静になった。
『お母さん…
あんた拓真の為なら苦しくないんでしょ?』
『ええ!
拓真の為に死んでも後悔はしないわ!!
私がいなくなれば、あの男の目標もなくなるだろうし、
溝坂先生
拓真をよろしくお願いします。』
その男は、取り乱し始めた。
『よ、よせ!!
その女を離せ!!』
溝坂は躊躇いもなく拓真の母のお腹に包丁を差し込んだ!!
ブシャッ!!
『キャァ―ー!!』
悲鳴がかなり鳴り響いた。
拓真の母のお腹から血が流れ出した。
男はショックを受け拓真を離した。
そして、溝坂は
その男を取り押さえ、ロープで縛り付けた。