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ゲーム~姉の男を寝盗る~

第7章 藤枝裕太の事情

『分かってるよ』という意を込め
李奈に向かって頷き
部屋の窓を開けた。

「行かねーよ。てか、一緒の大学も
行かねーから」

同棲なんてもっての他だ。

『えぇ?どういうこと?説明してッ!
今そっちに行くからッ!』

それは困る。

この場で瑞穂と李奈を
会わせるわけにはいかない。

「来るんじゃねーッ!帰れッ!帰れッ!」

玄関先に回ろうとする瑞穂に叫んだ。

瑞穂の脚はピタリと止まった。

『何よそれッ!』
「瑞穂ちゃんを好きじゃねーんだよッ!
察してくんねーかなぁ?」

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