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楔 ---KUSABI---

第2章 弐・違う世界

覗いた隣の部屋にいたのは男女2人。

着物がはだけ狐の半面をつけている、私をここまで導いた男は、畳の上に仁王立ちで、下半身を露わにしていて、女を見下ろしている。

男の露わになった脚の間に、全裸の女が正座状態で顔を埋めていて、太くて大きいモノを口に含み・・・。

「見るべきではない」という理性が脳裏を掠めるものの、それは一瞬。あまりの衝撃に目が離せない。

女は嫌々やっている様子はなく、寧ろしたくてしているといった感じ。よく見ると女は正座した脚の間を開き、しとど濡れているであろう場所に指を押し込んで、自慰をもしていて、その部分からクチュクチュと水音を響かせ、

「・・・ンッ・・・ぅンッ・・」

微かに声を上げながら、時折ジュポジュポッと水音をまき散らす。

体が熱くなり、あまりに気持ちよさそうに男に奉仕している女の姿に嫌悪感がなく、ただただ見続ける・・・だけでは済まなくなる。下腹部に熱が少しずつ溜まっていく・・・。

『もっと手を動かせ』

「・・・ぁあ・・大き・・ンッ・・・」

命令し慣れてる声の男と、喜んで服従する女。

『奥まで指を突っ込め』

「・んんっ・・・」

『そんなに美味いか』

「美味ひいです・・・」

そこで漸く頬張っていたモノを口から外して、口の中にたまっていた液体をゴクンッと飲み込み・・・。

「これがないと、私は正気を保っていられない。そんな風に私を変えたのは、貴方でしょう?」

『お前は有益な贄だ。常盤』

「それでいい。時が来るまで、貴方の傍に。貴方の為に。その為に、私はいる」

宣言ののち、愛おしそうにそそり立ち続ける男の中心部に口づける、常盤という名の女。

『選べ。このまま見世物になるか、本格的に引きずり込むか』

その様子を見ながら、男が謎の二択を女に問い、

「貴方の意のままに」

女の返事はどこまでも男に従順。
だが、満足そうに男は頷いた。

『では・・・』

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