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ヒミツの関係 SA

第4章 4 翔

4-3

「だけど今日イキナリは無理だからな」
「え、どうして?」

「お前明日はいつもより遅いって言っても午前中からロケだろ?
俺だって仕事があるし・・・せめて初回だけでも次の日が休みの時を選ばないと・・・
特にお前には体の負担大きいだろうし・・・」

「う・・・ん、そうかもね・・・」
「それに色々準備もあるしな・・・次の休みいつ?」

「えっと・・・金曜日かな、その後はしばらく忙しくて・・・」
「金曜日・・・俺は仕事だけど午後からだから大丈夫だ・・・じゃあ木曜日、仕事終わったらうちに来れる?」
「うん、何時になるかメールするね」

「遅くなってもいいから・・・後、やっぱり気が変わってやめたくなっても怒らないから正直に言えよ?」
「や、やめたくなんてならないよ。せっかく翔ちゃんと・・・いや、男とデキるチャンスなのに・・・」
「・・・・・・」



やっぱり不思議だ
いくら友達に言われたからってこうも雅紀が男同士のセックスに食いつくなんて・・・


そう考えてハッとした


コイツ、もしかしたら 本当は好きな男がいるのかも知れない・・・

そいつは経験者だから自分も経験しといたほうがコトがスムーズに進むとでも思ってるんだろうか・・・


そんな風に考えると胸の奥がヒリヒリ痛む。

だけどどうしようもない・・・
これが雅紀の手助けになるのなら、せめて雅紀の恋が上手くいくように祈りながら
雅紀を抱こう・・・雅紀がそいつとうまくいったら俺はもう用済み、お払い箱になる。


それでも雅紀が幸せになれるなら・・・
その日まで 俺は心を込めて雅紀を愛したい

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