ヒミツの関係 SA
第7章 7 雅紀
7-3
それから数日後、松潤と二人で受けるTV誌の仕事があった。
翔ちゃんとの間であんな会話があったせいだな、
・・・なんだか松潤をいつもとは違う目で見てしまう。
「おはよ。・・・なんか今日もボーっとしてない?まだ具合悪いの?」
「え?あ、ううん、そんなことないよ、もうすっかり元気」
「ならいいけど・・・」
「ねぇ松潤・・・この後、なんかある?」
「俺はコンサートの打ち合わせ・・・そろそろ本腰入れて始めないとね」
「あ、そうか。・・・アルバムの曲もソロ以外は出揃ったしね、忙しいよね」
「何か話あるの?遅くてもいいなら終わってからどっかで待ち合わせる?」
「え、いいよいいよ・・・また今度で・・・打ち合わせ頑張ってね」
「うん・・・そっちも番組好調だし、また新しいCMの撮りもあるんだろ?」
「うん、そうだね・・・そうだ・・・俺も頑張らないと」
・・・俺、松潤に何を言おうとしたんだろう?
翔ちゃんとのこと打ち明けて 慰めてもらおうとしたのかな
それとも ホントに松潤とも寝てみれば 何かが変わるとでも思ってんのか?
仮に、仮にだよ。
松潤と寝てみて・・・翔ちゃんと同じように気持ちよかったとしたら
俺の翔ちゃんへの想いは 少しは軽くなるのかな
いや、そんなことで試すような真似、
翔ちゃんにも松潤にも失礼だし
第一、松潤がオトコを・・・
それも俺なんかを相手にするなんて想像できない
・・・やめよう、こんなこと考えるの
やっぱり、俺バカみたいだ
俺もちゃんと仕事頑張ろう・・・