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ヒミツの関係 SA

第7章 7 雅紀


7-8

それを俺が避けることが出来たのは奇跡だった


後ろの・・・、窓の方でガタン、という音が聞こえて 
一瞬 松潤の動きが止まったから

ホントに唇が触れそうになる寸前、顔を背け、
松潤の唇を手でブロック出来たんだけど

「ひゃぁっ!」

その掌をべろんと舐められ、俺は無防備な声を出してしまう

「もうちょっと色っぽい声出せよな・・・」

クスッと笑いながら 松潤はエロい顔になって
俺を床へと押し倒した。


「・・・な、何これ?何のジョーダン?」
「お前さ・・・俺とヤル気ない?なんか最近のお前色っぽくて、俺ムラムラしてんだよね・・・」

「へ?・・・なななな、何言ってんの?」
「隠すなよ・・・お前絶対何かあっただろ。前とは全然雰囲気違うもんな
色っぽくため息ついたりして、ズバリ、報われない恋に憂き身を窶してんだろ?」

「そっ、・・・んなこと・・・・・・」
「なぁ・・・そいつ、別れた恋人?それともお前のこと振り向いてくれない片想いの相手?
・・・そんな見る目のない奴やめとけよ・・・俺がそいつのこと忘れさせてやるから」

「・・・・・・」



なんでわかるんだろう・・・


松潤の言い方は ちょっと乱暴だけど
俺にはわかる・・・

不器用で照れ屋の松潤の、
精一杯の思いやりが 溢れてるってこと・・・

俺は気がついたら それに縋りたくなってて


「ホント・・・?ホントに忘れさせてくれる・・・?」
「約束する・・・」



ゆっくりと近づいてきた男前な顔を、
今度は避けずにそのまま受け止めた。


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