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ヒミツの関係 SA

第8章 8 翔

8-3

頭をガン、と殴られたような気がした

俺は、俺のために雅紀と別れたのか?

あんなに必死になって俺を止めようとした あいつを “捨てた”のか?

でも・・・・・

「・・・もう、遅いよ・・・お前にそこまで打ち明けてるってことは、雅紀はお前のこと信頼してるし、大切に思ってるんだろ・・・多分、俺なんかよりずっと・・・」




「俺、雅紀から聞いたなんて 一言も言ってないけど?」
「え?・・・だって・・・」

「俺は翔さんの言葉に 自分の想像ちょっと乗っけただけだよ、それぐらいのこと 傍にいれば誰でもわかる・・・ニノだってリーダーだって気づいてるよ」
「・・・・・・」



それでも雅紀は俺のことなんて・・・
そう、口を開きかけた時、玄関のインターホンが鳴った。


こんな夜中に・・・?


「ホントに 俺が雅紀と付き合ってもいいなら、そこに隠れて・・・最後まで見届けなよ
俺は 翔さんよりもずっと雅紀のこと 大切にする自信あるから・・・」

そう言いながら俺をカーテンの陰に押し込み、部屋の照明をぐっと絞った。


「おい、まさか今来たのって・・・」
「静かにしてて・・・翔さんの顔見たら雅紀が動揺するから・・・辛い思いさせたくないんだろ?」


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