
修練の鏡と精霊の大地
第20章 ラスボス
オウバー・サンはそう言って、鏡を球也に手渡した。
球也は少し戸惑いながら鏡を受け取った。
自分が持っていていいものだろうか?
球也は、端の方に積もっている、プーロンの残骸を眺めた。
そこには、石像のように硬くなって、動かなくなったタクノアンの頭が落ちていた。
今思えば、この者は、ヌカーの細胞から産まれたのだ。そして、この鏡はタクノアンの所有物であり、ソーヤと一緒に旅をした貴重な鏡。
オウバー・サンは言った。
「この鏡は関わったもの全ての心に繋がっております。そして、もし、1つだけどうしても叶えたい夢がある時は、この鏡を思い出すのです。心の中で、この鏡はあなたのまだ見ぬ未来を写します。その夢を諦めない限り、進むべき道へ、いい方向に導いてくれることでしょう。つまり、これがあなた達の、本当の修練の鏡となるのです」
オウバー・サンの体が、徐々に光に包まれていく。
オウバー・サンはソーヤを懐に入れると、ヌカーの首もとを掴んだ。
「さあ、私はこの者を連れて、天に戻ります。あのプーロンの残骸と、地球上に住む、あなた方以外の地球人の今日の記憶も、すべて消えることでしょう」
そう言うと、オウバー・サンは全身、目映い光に包まれた。
一同はあまりの眩しさに、目を細め、顔をそむける
「さあ、行きますよ。ヌカー・ヨロービ」
オウバー・サンはヌカーをフルネームで呼んだ。
「えっ! あいつのフルネーム、ぬか喜びやったんや」と球也が言った。
「ヌカー・ヨロービだっ!! わしは最後の最後まで、お前のことが気にいらんわぁーっ!!」
ヌカーは最後にツッコミを残し、天に浮遊していった。オウバー・サンはクスッと笑うと一人一人に手を振った。
球也は少し戸惑いながら鏡を受け取った。
自分が持っていていいものだろうか?
球也は、端の方に積もっている、プーロンの残骸を眺めた。
そこには、石像のように硬くなって、動かなくなったタクノアンの頭が落ちていた。
今思えば、この者は、ヌカーの細胞から産まれたのだ。そして、この鏡はタクノアンの所有物であり、ソーヤと一緒に旅をした貴重な鏡。
オウバー・サンは言った。
「この鏡は関わったもの全ての心に繋がっております。そして、もし、1つだけどうしても叶えたい夢がある時は、この鏡を思い出すのです。心の中で、この鏡はあなたのまだ見ぬ未来を写します。その夢を諦めない限り、進むべき道へ、いい方向に導いてくれることでしょう。つまり、これがあなた達の、本当の修練の鏡となるのです」
オウバー・サンの体が、徐々に光に包まれていく。
オウバー・サンはソーヤを懐に入れると、ヌカーの首もとを掴んだ。
「さあ、私はこの者を連れて、天に戻ります。あのプーロンの残骸と、地球上に住む、あなた方以外の地球人の今日の記憶も、すべて消えることでしょう」
そう言うと、オウバー・サンは全身、目映い光に包まれた。
一同はあまりの眩しさに、目を細め、顔をそむける
「さあ、行きますよ。ヌカー・ヨロービ」
オウバー・サンはヌカーをフルネームで呼んだ。
「えっ! あいつのフルネーム、ぬか喜びやったんや」と球也が言った。
「ヌカー・ヨロービだっ!! わしは最後の最後まで、お前のことが気にいらんわぁーっ!!」
ヌカーは最後にツッコミを残し、天に浮遊していった。オウバー・サンはクスッと笑うと一人一人に手を振った。
