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修練の鏡と精霊の大地

第3章 冒険の旅へ

『グアップ!!』


 バンタリンは、トカゲの怪物に飲みこまれてしまった。


 その様子を凝視してしまった球也は、絶句した状態で箸を止めていた。


 目の前にはチロチロと舌を出す、巨大なトカゲ。


 10メートルはあるだろうか?


 青い目をギョロっとさせながら、大きく口を開ける。


「じゅ……純化さん、ヤバいっすよ」


 球也はツンツンと純化の肩をつつく。


「やめてよ……私、爬虫類怖いのよ……」


 一応は見ていたようだ。


「バンタリンさんが……バンタリンさんが……なんとかしないと僕たちまで……」


 そう言ってる間に、次々と逃げ遅れた店の客が餌食となっていた。


「うわぁーー!!」


「ギャー!!」」


『ガシャーーン!!』


 民衆の叫び声や悲鳴が耳につき、あらゆる物が破壊される音が響く。


「お……おぃ、あんたぁ!!」


 ボロボロの服を着た、この街の日雇い労働者風の男が球也に縋る。


「あんたら、村から来た勇者様だろ!! 助けてくれよ!! このままだとあいつに食われてまう」



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