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修練の鏡と精霊の大地

第3章 冒険の旅へ

「ちょ、ちょっと待ってえや。なんで、急に仲間になんのよ……あんたらの目的は同じなん?」


 純化の不快そうな質問に、コウヤは冷静な態度で答える、


「闇神だろ。どうも、その訳わかんねぇやつを倒さなきゃならないようだしな。二人より、多かったら楽だろ」


「そうよ、だからみんなで手を組もうよ」と莉子も誘いをかける。


「うちは気がすすまへん」


 純化は顔を背けた。


「なんで、純化さん? みんなで行けば怖くないじゃん」


 球也は問い質す。



 純化はプッと膨れて、二人を指差した。


「うちは、あんなイケイケのチャラいやつ、気に好かんねん!!」


 純化が言うと、コウヤはテーブルを叩いて立ち上がる。


「いま、好き嫌い言ってる場合じゃねえだろ。だったら、あんた一人で闇神止めれんのかよ!!」


 純化の目がつり上がり、鼻が膨らむ。


「一人って、なんできゅう坊をそっちにもってくのよ!! いいわよ、出来るわよ。私には火の精霊ちゃんがついてるし」


「まだ、その精霊も弱いんだろ。あんなトカゲさえも倒せないのに、何が出来る」



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