
修練の鏡と精霊の大地
第3章 冒険の旅へ
球也、コウヤ、純化、莉子の四人は、街の端にある宿屋に入った。
男女別々に部屋を分け、入浴を済ませた後、部屋に備え付けの部屋着に着替えて、一同食堂に集まった。
「なんか旅行みたいっすね」と球也が笑う。
「まあ、そんな気分も今日だけになるかもな。危険な旅になると思うから1日1日、気を引き締めねえとな」コウヤはかなり厳しい表情で返す。
球也は浮かれ気分の自分に対し、甘かったと反省する。
四人でテーブルを囲み、改めて自己紹介と、これからの事を話し合うことにした。
先に口を開いたのは桃尻娘、莉子だった。
「私は千葉の人間で、職業は理容師。散髪屋してるの。若い頃にヤンチャなことしてさぁ、結構、人に迷惑かけてきたんだけど、まだそれが抜けきれてなくて、お客さんに対してタメ口きいたり、すぐにキレたりして、店の客を減らすってオーナーからよく言われるの。何度も店を追い出されて……だから、自分をもっと真面目に、あの頃の自分から卒業したいと思って悩んでたら、変なじいさんに鏡を預かって……ここにきてます」
男女別々に部屋を分け、入浴を済ませた後、部屋に備え付けの部屋着に着替えて、一同食堂に集まった。
「なんか旅行みたいっすね」と球也が笑う。
「まあ、そんな気分も今日だけになるかもな。危険な旅になると思うから1日1日、気を引き締めねえとな」コウヤはかなり厳しい表情で返す。
球也は浮かれ気分の自分に対し、甘かったと反省する。
四人でテーブルを囲み、改めて自己紹介と、これからの事を話し合うことにした。
先に口を開いたのは桃尻娘、莉子だった。
「私は千葉の人間で、職業は理容師。散髪屋してるの。若い頃にヤンチャなことしてさぁ、結構、人に迷惑かけてきたんだけど、まだそれが抜けきれてなくて、お客さんに対してタメ口きいたり、すぐにキレたりして、店の客を減らすってオーナーからよく言われるの。何度も店を追い出されて……だから、自分をもっと真面目に、あの頃の自分から卒業したいと思って悩んでたら、変なじいさんに鏡を預かって……ここにきてます」
