
修練の鏡と精霊の大地
第3章 冒険の旅へ
「いや、俺は今は、いたって真面目だぜ。ただ、こう見えてもプロレスラーなんだ」
「プ、プロレスラー!?」
球也は思わず、コウヤの体格を見据えてしまう。
それもそのはず。
コウヤはプロレスラーと言うには線が細く、全然筋肉質ではない。
「俺はプロレスが好きで、最強の格闘技だと信じてるんだ。だから、最強の男になりたいと思って、プロレス団体の門を叩いてオーディション受けたりしたんだけど、細すぎるのと、スタミナの無さが仇となって何度も不合格になった。でも、弱小団体が、俺のやる気を認めてくれてなんとか拾ってくれたんだ」
コウヤは腕を前に組み、テーブルの上を眺めながら語った。
「私なんかがプロレスラー相手にケンカしたら、そりゃ勝てないよね」と莉子はゲラゲラ笑い出す。
「球也くん、俺の体見て普通の兄ちゃんだと思ったろ?」
「え!? あ、はぁ……んんまあまあでしょうか」
コウヤの問いかけに、どう返答していいかわからず、目をチラチラと見ながら口ごもる。
「プ、プロレスラー!?」
球也は思わず、コウヤの体格を見据えてしまう。
それもそのはず。
コウヤはプロレスラーと言うには線が細く、全然筋肉質ではない。
「俺はプロレスが好きで、最強の格闘技だと信じてるんだ。だから、最強の男になりたいと思って、プロレス団体の門を叩いてオーディション受けたりしたんだけど、細すぎるのと、スタミナの無さが仇となって何度も不合格になった。でも、弱小団体が、俺のやる気を認めてくれてなんとか拾ってくれたんだ」
コウヤは腕を前に組み、テーブルの上を眺めながら語った。
「私なんかがプロレスラー相手にケンカしたら、そりゃ勝てないよね」と莉子はゲラゲラ笑い出す。
「球也くん、俺の体見て普通の兄ちゃんだと思ったろ?」
「え!? あ、はぁ……んんまあまあでしょうか」
コウヤの問いかけに、どう返答していいかわからず、目をチラチラと見ながら口ごもる。
