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修練の鏡と精霊の大地

第3章 冒険の旅へ

 コウヤが言うと、純化はギッと睨み付ける。


「なんであんたは、そんなハッキリ言うねん!! もう、デリカシーのかけらもあらへんなっ!!」


「なんでそんなケンケンしてんだよ!! おかしい事は言ってないだろ!!」


「うち、関東の人間好かんわ!!」


「ちょっとやめてよ、今は好き嫌いでやることないでしょ。明日から何が起こるかわかんないのにさ……」


 莉子が二人の言い合いを止めた。


「でもよ、占いはあくまで占いだろ。俺は血液型とか星座の占いは信じないけど、一対一で見てもらう分は、参考にしたりするぜ」


「フォローしても無駄」


「いや、そうじゃなくて」


「あんた、その体でほんまにレスラーなん? そんなんで最強になれんの?」


「いい加減にしなさいっ!!」


 莉子がテーブルを叩き、大声で叱咤する。


「純化さん、私も関東だけどさぁ、こうやって顔を合わすことになったのも何かの縁だと思ってるの。この世界で人間て私達だけだよ。気にいらなかったらしゃべらなくていい。ただ、ケンカはやめよう」と莉子が純化の気を、宥めるように言った。



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