
修練の鏡と精霊の大地
第3章 冒険の旅へ
「RPGのような役割ですよ」
「RPG!?」莉子と純化は声を揃えて言った。
「ゲームの世界なんですが、それぞれ、勇者、戦士、魔法使い、僧侶、商人、賢者など、役割があるんです。で、今のままだと怪物が出たら、みなさんが戦う形になります。戦闘を重視するものと、それを補佐、援護するものを分けた役割でやればどうだろうと……」
使い慣れない敬語と標準語で、なんとか説明をした。
「だって、純化さんは戦闘なんて出来ないでしょ」
球也が言うと、純化がふ〜んと考え込む。
「それは確かに否めんなぁ。でも、うちの役割ってなんなん?」
「これです」
球也とコウヤが、精霊の石を差し出す。
「純化さんは、魔法使いの役割として、この精霊を使ってほしいんです」
「精霊!?」
「昨日、バンタリンさんが火の精霊を出した時、普通の人間が触れると火傷するって言うてたけど、純化さん、火傷ひとつせんと扱ってはりましたやん。精霊が使い手を認めたからやって、これが言うてた」
球也が指を差したのは、緑色の石。
草木の精霊、ソーヤだ。
「RPG!?」莉子と純化は声を揃えて言った。
「ゲームの世界なんですが、それぞれ、勇者、戦士、魔法使い、僧侶、商人、賢者など、役割があるんです。で、今のままだと怪物が出たら、みなさんが戦う形になります。戦闘を重視するものと、それを補佐、援護するものを分けた役割でやればどうだろうと……」
使い慣れない敬語と標準語で、なんとか説明をした。
「だって、純化さんは戦闘なんて出来ないでしょ」
球也が言うと、純化がふ〜んと考え込む。
「それは確かに否めんなぁ。でも、うちの役割ってなんなん?」
「これです」
球也とコウヤが、精霊の石を差し出す。
「純化さんは、魔法使いの役割として、この精霊を使ってほしいんです」
「精霊!?」
「昨日、バンタリンさんが火の精霊を出した時、普通の人間が触れると火傷するって言うてたけど、純化さん、火傷ひとつせんと扱ってはりましたやん。精霊が使い手を認めたからやって、これが言うてた」
球也が指を差したのは、緑色の石。
草木の精霊、ソーヤだ。
