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時を越えて

第1章 時を越えて

霊安室

「響・・・どうしてなんだ!やっとやっと会えたのに・・・目を開けてくれ響!お願いだ・・・どうして俺を置いていく・・お前ともう離れたくない・・・お前と離れてからの俺は抜け殻同然だったんだ。お前が恋しくて恋しくて溜まらなかったのに・・・こんな事あまりにも残酷だ~」

「ハイカット!」

監督が言った。

私はベットから降りた。

「さすがだ奬!見事な演技だ。」

監督は絶賛した。

「君も完璧な妹役の響だったよ。演技も上手くなった。」

監督は私にも声をかけてくれた。

私は嬉しくなり皆にわからないようにガッポーズをした。

そして、ふと奬の方を向いて私は思った。
(あの奬の演技、演技じゃなかった気がするのは気のせいかな・・・)

そう思って少し照れて下を向いてると、肩にぽんと手が置かれた。

びつくりして振り向くと奬が立っていた。

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