テキストサイズ

時を越えて

第1章 時を越えて

その時だった、

周りの皆がきゃあーと叫んでいた。

「すごい!すごい!」

「素敵だったよね。あの状態でつかむなんてますます好きになっちゃったよね」

何処からともなくそんな声が聞こえてきて私が恐る恐る顔を覆っている手を放した。

すると目の前に奨が手鏡を持って立っていた。

「……奨?」

「良かったなあ。危機一髪で、俺も一か八かだったけどな。まあともあれよかった。」

それを言って奨は先ほどの二人の女の所に向かって言った。

「おい!俺は妬みで人に嫌がることをするファンはいらないんだからな、皆仲良くしてほしいんだ、わかる?これからはこんなことしないでくれわかった?」

そんな様子を私は離れたところから見ていた。

すると「はい。わかりました。奨さんの言う通りにしますごめんなさい!」

少してんばって二人で奨に謝っていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ