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時を越えて

第1章 時を越えて

そう言った奨はまた私の前に戻ってきた。

「安心しろもうあんなことはしてこないから、釘を刺してきたから。」

「ありがとう本当に良かった。」

私は涙を流していた。

その様子を驚いたように奨が見ていた。

そして「でもよっぽど大切な手鏡になんだなあ。そんなにお前が泣くなんて、なんかわけがあるのか?」

私はドキッとした。

「違うの……あれは、 私が小さい頃母にもらったの母の形見のものなの。」

私は嘘をついた。
(そう「あれは時から現在に戻る魔法の手鏡なの。あれがないと帰れなくなるのと」言いたかったけど言えない !でもこのことを知られる前に帰らなければ)

私はそんなことを心で思っていた。

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