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時を越えて

第1章 時を越えて

「どうしても行くんだな!」

私はびっくりした。

「奨?寝てたんじゃないの!」

すると「あのくらいの睡眠薬俺も眠れない時飲んで寝たものさ。だから効かない。」

奨は私を優しく抱き寄せ、初めて柔らかい唇が私の唇に重なった。

その感触に私が気が遠くに なりそうになった矢先奨の唇が離れた。

そして「今度お前が来た時俺は、お前をどうするか保証できないからな。この言葉だけは 忘れないでくれ。」

私にはこの言葉の意味がわかっていた。
(次に来たときは多分……)


「じゃあそろそろ行きます。」

私は奨が渡してくれた鞄から手鏡を出した。

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