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時を越えて

第1章 時を越えて

私はキッチンに立っている奨の後ろ姿を みて思っていた。
(私が決心したこと話すと奨はどう思うだろう、これしか方法がない )

そう思うだけでまた 奨に見つからないように 涙を流した 。

たくさんの料理が食卓に並んだ。

「どうだお前の好きなものばかりだろう」

「本当においしいよ奨お兄ちゃん」

そんなこんなことをしてたら時計は22時を回っていた。

そして私は口を開いた。

「 あのね奨。ここにもう一度戻ってきたのは撮影を終わらすことと私が ……(どうしよう後の言葉が出ないよう……でも話さないといけないよね)」

私は言葉を続けた。

「私が奨といっぱい愛し合ってその思いを心に刻み込んで帰ることなのそれが一番いいの私は現在へ、奨は ここに。 これが私の決めた結論なのだから奨受け入れてお願い!」

奨は何も言わず黙って聞いていた。

そして静かに立ち上がり黙って自分の部屋へ行ってしまった。

一人残された私はいてもたってもいられない状態で、今にも奨を追いかけてあの暖かい胸に飛び込みたい。そんな心境になっていた。

でもそれが今できないのがとても悲しかった。

私は奨の後に今にも倒れそうな感じで私も自分の部屋に戻った。

そしてベッドにもたれかかり静かに泣いた。

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