テキストサイズ

Perfect Romance

第9章 大野智と言う人


それからは、大ちゃんとは色々話すようになって
プライベートでも飲みに行く事が増えた

関わっていくうちに、大ちゃんが本当に裏表のない「信用できる」人になって

たまたま飲んでる時に、恋愛関係の話になったのをきっかけに
俺は自分の事を打ち明けた



「あのね、大ちゃんは俺がバイだって言ったら引く?」

引かれたら、酒のせいにしてとぼければ良い
…ちょっとだけ狡い事を考えながら、聞いてみた


「バイ?…ってなんだっけ」

引く、以前の問題だった(笑)

「あのね、俺、女の子だけじゃなくて男も平気なの、……つまり両方いけるのが、バイ」

「おお、そういう事か!」
初めて何かを知ったかのような喜び方をした大ちゃん

「意味は分かった。…で、何で引くの?」
「へ?」

大ちゃんは理由が全く分からない、と言う風に首を傾げた

「だって…普通に考えたらやっぱ引くでしょ?」
言い出したくせに、俺の方が戸惑ってしまう

こんな反応する人、今までいなかったから

ストーリーメニュー

TOPTOPへ