テキストサイズ

Perfect Romance

第10章 Happiness


「かず、ごめん」
いきなり謝った相葉さんに、何事かと振り向こうとして、そのまま唇を塞がれた

不意討ちのキスに目を見開いた俺に気付いて
一瞬唇を離したけど
またすぐに塞がれてしまう

いつ人が来るかも分からない場所で

さっきまでの優しい相葉さんが嘘みたいに変わって真剣な瞳で俺を捉えた

離そうと腕を押したところで、びくともしない

それどころか、キスが段々深くなっていく

「ん…っ!」
力が入らない

相葉さんのキスは……強引なのに優しくて
ダメだって思うのに、その思考さえも奪っていく

立っているのもツラくなってきて
思わず相葉さんの肩にしがみついた

それをどう捉えたのか、相葉さんの唇が俺の首筋に移動して
官能を引き出すように舌を這わせていく

「あ…っちょ…!」
背中がゾクッと粟立つ

「なにすん…っやめてって…!」
まさに "豹変 " したとしか言えない相葉さんが怖くなった

嫌がる事はしない
ー…そう、言ったはずなのに

ストーリーメニュー

TOPTOPへ