
Perfect Romance
第10章 Happiness
駐車場を出てから、30分程走った時
向かった先は検討がついた
「海岸…?」
「やっぱ夕焼けって言ったらね」
車で砂浜ギリギリまで降りれる場所があるんだと、相葉さんが教えてくれた
…そして、それが関係してるのか
所謂デートスポット、でもあるらしい
積み重なるように並べられたテトラポットが、イイ感じに目隠しになるとか
…って、こら待て
相葉さん、変な事考えてない?
話を聞いてるうちに段々俺の顔が険しくなって来たのが分かったのか
相葉さんが、焦ったようにチラチラと俺を見ている
「かず、夕焼け見たらちゃんと帰るから!大丈夫だから!」
「何、大丈夫って……」
「へ…変な事なんて考えてないからね」
…考えてたね、コレ
「ふーん…」
「本当に!約束するって!」
あまりの必死さについ吹き出してしまった
「かずぅ……」
「ほら、降りるんでしょ」
くく…と笑いながら、ベルトを外す
先に車から降りて、わざと運転席に先回りした
「はい」
「…変な感じ」
やっと相葉さんが笑ってくれた
