
Perfect Romance
第11章 飲み過ぎにはご用心
俺にぴとっとくっついてくるかずに、焦っていた
只でさえ、酔うと可愛くなるかずがくっついてきて
冷静でいられる程、俺は人間出来てない
だから
「もうやめとこ」
ってグラスを取り上げたのに
そこそこ酔っ払ってる俺もヤバいから、先に何とかしようと思ったのに
「いいじゃん」なんてあっさり翔ちゃんが言っちゃうから
かずが、両手でグラスを持って
くーっと飲み干した
あーあ、飲んじゃったよ
それ、かずの限界超えの一口だよね
「あいばしゃん❤」
ムギュッと俺に抱きつくかず
俺しか知らないはずの、超甘えたの可愛いかず
…俺だって滅多にお目に掛かれない、レアな姿なのに
限界突破したかずは、翔ちゃん達の知る「酔っ払った可愛い状態」を更に上回るのに
二人きりじゃない「今」、見せちゃう?
「翔ちゃん…」
ちょっと恨めしげに翔ちゃんを見ると
「…なんか、こないだより可愛くね?」
大ちゃんの方が、ごくんと唾を飲んだ
