
Perfect Romance
第11章 飲み過ぎにはご用心
「ちょっと…智?」
大ちゃんの様子に、翔ちゃんがピクリと反応した
「にの、可愛い」
にひゃーっと見上げる大ちゃんも、可愛く見える俺も間違いなく酔っ払ってる
「ダメ、智は見ちゃ」
「え?」
翔ちゃんが低く囁いたと思ったら
…俺の目の前でいきなり大ちゃんにキスした
「ちょっ…翔…んぅ!」
びっくりした大ちゃんが抵抗したのは最初だけ
すぐに受け入れてるのが分かった
「んー…?あいばしゃん…どしたの?」
まだ眠ってはいなかったかずが、とろんとした顔で俺を見た
多分、体に力が入って固まったのが伝わったんだと思う
「前…見てみ?」
俺は、かずの体をぐっと引き寄せると
軽く顎を持って前を向かせた
「なにー…、え、あれ?」
一瞬だけ、かずが戻った
戻った、…けど本当に一瞬
「チューしてるぅ…❤」
やたら楽しそうに、ケラケラと笑いだした
…戻るわけないか
試しに
「ねぇ、かず?」
「んー?」
「チューしよ」
ちょっとふざけて言ってみた
「なぁに言ってんの❤」
かずがまた笑う
あれ?
もしかして…
いけちゃう?
