テキストサイズ

Perfect Romance

第2章 忘れられない


遅い夕食のラーメンを食べて
せっかくだからちょっとだけ…と立ち寄った居酒屋で

俺は大ちゃんに自分の事を打ち明けた


自分は、好きになったら性別に囚われない
…所謂バイセクシャルだと言う事

普通なら隠してるんだけど、大ちゃんになら
言ってもいいかと思ったんだ


「ふーん、そっか」
予想通りを通り越して、やたらあっさりとしてる大ちゃん

「…引かないの?」
むしろ俺の方が心配になったじゃんか

大ちゃんはグイッとビールを流し込むと

「何で引くの?」
反対に聞いてきた

「え、だって…」
…普通、引くでしょ?
どっちもイケます、なんて


「別に引かないよ?」
「大ちゃん…」


「俺、男に惚れた事ないから分かんねーけど、…好きならそれでいいんじゃね?」

そう言って見せる笑顔が、凄く大人に見えた


「ありがと、大ちゃん」
思わず感謝の言葉が口をつく

「え、俺なんもしてねーぞ?」
大ちゃんが不思議そうに俺を見た


「んふふ」
「へんなやつー…」

やっぱり大ちゃんって、すごい





ストーリーメニュー

TOPTOPへ