
Perfect Romance
第12章 我が儘でもいいから
そうなれば、俺は先輩である大ちゃんに従うしかないわけで
「これからは暫く休みなしだな」
…何だか当たり前のように言う大ちゃんに頷きかけて
「えええええええ!?」
ここが会社だと言うのを忘れて、大きな声を出してしまった
「うるせぇよ」
「だって…だってさ!休みなしって!」
かずに会えないじゃんか!
それでなくても、週末1日会えれば良い方で
お泊まりすら滅多に出来てないのに?!
「たった1ヶ月だろ、諦めろ」
「たったじゃなーい!」
「しょうがねぇじゃんか…」
大ちゃんがポンポンと俺の肩を叩く
「そりゃ大ちゃんはさ、翔ちゃんと暮らしてるからそう言えるんだよっ」
もう泣きたいぞ、マジで
情けない声になってるけど構うもんか
「あ、そっか」
…大ちゃん本気で分かってなかった
「…でも、どうしようもないじゃんか」
ー…電話で我慢しとけ
そう言うと
大ちゃんは「行くぞ」とさっさと歩き出してしまった
とりあえず、予定通り
「外回り」と言う名のサボりに出るために
