
Perfect Romance
第12章 我が儘でもいいから
「どしたのさ、相葉さん」
注文したカレーライスを持った松本さんが
項垂れる俺を不思議そうに見下ろしていた
「ほら、雅紀…頭邪魔!」
テーブルに突っ伏す俺の頭をひっぱたいた大ちゃんが、そのまま頭をグイッと押してくる
「痛いー…」
「飯来たんだからどけろ」
落ち込む俺を労る事もなく、冷たく言いはなった
「…何かあったの?」
テーブルにお皿を起きながら、その大きな目が俺を捉える
「嬉しいけど嬉しくないんだよ!」
「は?」
「だーかーらー…仕事を認められるのは嬉しいけど、嬉しくないの」
「…ごめん、意味わかんね」
「だよね」
大ちゃんが苦笑いしながら、俺の落ち込む理由を松本さんに説明してあげた
…今の俺じゃ、支離滅裂で伝わらないから
「まぁ、仕方ないよね」
松本さんの答えもわかりきってるもの
だけど
「だからLINEフル活用すればいいじゃない!」
と、1つの案をくれた
