
Perfect Romance
第12章 我が儘でもいいから
「残業中でも、支障出ない程度なら会話出きるし…」
「あ、それダメ。絶対支障出す」
あっさりと大ちゃんに却下されてしまった
まあ、そうだろうね
俺もLINEに没頭しそう
でもいつまでもうだうだしてても決まったもんは仕方ない
1ヶ月耐えて耐えて、プロジェクト成功させて
かずを迎えに行くんだ!
そう決めてしまえば俺だって「企業戦士」だ
やってやろうじゃんか!!
「あ、雅紀やる気になった?」
大ちゃんが眉を下げて笑う
「面白い人だね、相葉さんって…」
松本さんも、珍しいものでも見たかのように笑う
そうだろうね
いきなり気持ち切り替えたんだから
夜、片付けやらなにやらを終わらせて
かずとの電話タイム
だいたいこの時間だけは、毎日じゃないけど何となく開けている
『…おつかれさま』
2コールも鳴らないうちにかずの声
…もしかして待っててくれた?
「今、電話平気?」
一応、確認は取っておく
