
Perfect Romance
第2章 忘れられない
「なーにが研修だよ」
翔ちゃんが笑う
にのも、まだ緊張はしてるようだけど
笑顔を見せた
「え、訪問先の挨拶の練習とか?」
とぼけた事を言う大ちゃんに、にのが少し吹き出した
ー…やっぱり、可愛い
「おい、雅紀!」
「ほぇ?」
「顔がだらしねぇぞ」
大ちゃんに突っ込まれて、俺はまたにのに見とれてた事に気が付いた
にのの顔が引きつり始めている
ヤバいヤバい
抑えろ、俺
「あのさ、にの」
俺は冷静を装って、にのに向き直った
「…なんですか?」
あー…
警戒モード入ってるな、これ
でも、"嫌い " オーラは感じないから まだ大丈夫かな?
「連絡先、交換して?」
「は?」
にのの、"なんで?" 感丸出しの一声
ここはもう、素直に行こう
「俺、にのと仲良くなりたいの!」
「………」
いやいやいや
何で黙っちゃうの!
初対面、グイグイ行きすぎた?
「分かり、ました…」
ぽそっとにのが呟いた
「え、…」
「交換、します」
やったぁぁぁぁ!!
俺は思い切り、ガッツポーズを決めていた
