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Perfect Romance

第12章 我が儘でもいいから


だけど落ち込んだところで時間が止まるはずもなく
この日から、俺と大ちゃんは朝からそれこそろくに休憩も取れない程の忙しさに突入した

かずからはあれ以来、何の連絡もない

一応、あの謝罪のLINEに既読は付いたけど、何のアクションも起こしては来ない

残業残業で、家に帰るのはそれこそ風呂と寝る為だけ
休みのはずの週末も、何だかんだで出社している


2週間が過ぎる頃には、さすがに大ちゃんも俺も
顔に疲れが滲み出ていて

唯一違うのは、大ちゃんには翔ちゃんが付いてるからか、まだ余力があるところ



「なあ、にのから連絡あった?」
山のような書類をパソコンに打ち込みながら、大ちゃんが聞いてきた

大ちゃんには、事の顛末は話してある

だって一人で抱えるには辛かったし、大ちゃんになら泣き言も言えるから


「…ない。あれっきり」

「お前からはしてないの?」

「する時間がないじゃんか…

家着くのは夜中だし、土日だって仕事だし

…それに、何かしにくくて」

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