
Perfect Romance
第13章 アブナイ夏休み
「な…何言ってんですか!楽しみですって!ね、相葉さん?」
慌てて笑顔を作って
隣に座る相葉さんに同意を求める
「そうだよ、翔ちゃん!かずだって楽しみに決まってるでしょ!」
…相葉さんが単純で良かった
それに
本当に嬉しそうにくふくふ笑ってるから
いくら櫻井さんでも
それ以上の追求はしないだろう
「じゃあ、とりあえず宿を探しておくよ」
帰り際、櫻井さんはそう言って
大野さんと寄り添うように帰って行った
いや、相葉さん同じマンションなのに
あの人達と一緒に帰らないの?
俺の横で、手を振って「バイバーイ」なんて言ってるから
「相葉さん、帰らないの?」
顔を覗き込んで聞いてみた
「え?…だって明日土曜日でしょ?」
「そうだけど」
「かずんち行くに決まってんじゃん」
何当たり前みたいなドヤ顔してんだよ
…ここんとこ毎週じゃないか
たまには
俺だってゆっくり一人で過ごしたいんだけどな
