
Perfect Romance
第13章 アブナイ夏休み
思わずため息が出る
そりゃさ
一緒にいるのは嬉しいよ?
でもさ
せっかく体を休める為の休日なのに
…仕事以上に疲れさせられて
歩くのもままならなくなるって
……やっぱり何か理不尽だ
俺はただ隣にいるだけでも
いいんだけどな…
「俺、荷物取ってくるね。かず、一緒に…「先に帰ってるから」」
「かずぅ~…」
情けない声出してるけど
知ったこっちゃない
俺は「じゃあ後でね」とさっさと踵を返した
どんだけ急いで来たんだ…
今にもぶっ倒れそうなくらい荒い息を吐いている
相葉さんが玄関に着いたのは
30分をちょっと過ぎた頃だった
普通なら1時間は掛かるのに…
「やけに早くない?」
「だ…って車以外…は、超…全力疾走したも…んね」
言葉すらままならない程の、全力疾走って
「バカなの?」
本気で呆れてしまう
とは言え
いつまでも玄関にいるのもおかしいから
相葉さんの手を引っ張って中に促した
「はい」
汗も掻いてるから
スポドリのペットボトルを手渡すと、相葉さんはそれを一気に飲み干した
