
Perfect Romance
第13章 アブナイ夏休み
「はぁ~っ生き返った」
ごろん、とリビングに大の字に寝っ転がる相葉さんを、足で「端に行け」と蹴る
そして
どかしたその場所に俺は腰を降ろした
「ねぇ、かず?」
「なに」
相葉さんが横向きになって
俺を見上げる
「本当は…2人が良かったな」
…今さら遅いよ
櫻井さん達の前で大喜びしてたくせに
「…もう、こうなったら楽しむしかないでしょうが」
「だよね…」
ふいに相葉さんの腕が、俺のそれを取る
え?と思う間も持たずに
バランスを崩した俺は引っ張られるままに
相葉さんの胸の上にダイブしてしまった
「ぐぇ…っ」
勢いが良かったから
自分でやっといて顔をしかめてる
「もう!何やってんの!」
起き上がろうと手をついた時
「キス、して?」
「は?」
いきなり何言ってんだ
「かずから…キスしてよ」
いつの間にか腰に回されていた腕に
力が籠った
相葉さんの目は真剣そのもので
突然の状況変化に戸惑ってしまった
