
Perfect Romance
第13章 アブナイ夏休み
「やべ…」
相葉さんが何か呟いたけど
そんなのはあまり気にならなくて
相葉さんの指を離して
口の中のイカをもぐもぐする
「これもおいしー❤」
「ねぇ、俺の指は…?」
「おいしかったよ❤」
ん?指って言ってた?
聞き間違いかな
指なんて、美味しいわけないもんね
正直、頭も体もフワフワしてて
味なんて分からなくなってる
「かず…」
隣に座る相葉さんが肩を抱き寄せた
すっかり力が抜けてる俺は
素直に体を預け、もたれ掛かる
だって自分で座ってるよりも楽なんだもん
「まだ、飲むの?」
「えー…どうしよう。どうしたらいい?」
何だか楽しくて、顔がにやけるのが止まらない
「そろそろ…止めとこっか」
「えー…」
だけど瞼が重くなってきた
相葉さんの体温も心地良いし
このまま寝ちゃおうかなぁ…
そんな事を思いながら
俺は相葉さんに抱かれたまま
重力に負けた瞼に従ってゆっくり目を閉じると
あっという間に意識を手放していた
