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Perfect Romance

第14章 今日だけはライバル


櫻井さんが持ってきた回覧前の社内報を見せて貰った

さすがに大人だから、学生みたいな競技は少ない


50メートル走
綱引き
借り物競争
部署別対抗リレー
二人三脚走
大玉転がし

…仮装(コスプレ)リレー?!


何だこの、仮装(コスプレ)リレーって…

「櫻井さん?」

「ん?」

「この、仮装リレーって……」

櫻井さんがここで、にやりと笑った
何だか凄く嫌な予感


「2年目までの新人の、洗礼ってやつだ

…ちなみに、何を仮装するかは先輩の権限」

ああ…嫌な予感的中

「安心しろ、お前のは俺が決める」

ソレが一番心配なんだよ

夏休みの事、忘れたなんて言わせないぞ

…あれ以来、時々思い出しちゃってたいへ……いや、それはやめとこう

「…変なの、嫌ですからね!」

「大丈夫!俺に任せろ」
…だからそれが一番怖いんだってば!




「ちょっとドリンク取ってくる」
櫻井さんが立ち上がった

「あ、これもお願いします」
俺が自分のコーヒーカップを差し出すと

「…お前、上司をパシらせんのか」
櫻井さんが苦笑した

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