
Perfect Romance
第3章 ここから始めよう
…なんて複雑だったのは最初だけ
返さなくなっても懲りずに来るメールにうんざりするまでに、そう時間は掛からなかった
そもそも初対面で、俺に "可愛い " なんてふざけた事をのたまった奴なんだ
まともに相手をしなくてもいいんじゃない?
そうだよ
もう、仕事以外では会わないようにすればいい
そうすれば、あの人もメールはしなくなるはず
連絡先だけ聞いて、それっきりの人リストに加わるだけ
…そう考え方を切り替えたのに、相葉さんからのメールは止まることを知らなくて
ちょっとマジでうざい…
だからこそ、仕事以外では絶対会いたくなくなって
何回か4人で飲もうって誘われたけど、全て適当に言い訳して断り続けた
それに
俺はうるさいのや騒がしい奴も好きじゃない
今日も鳴る、メール音
もう、読む気にもならなかった
