
Perfect Romance
第14章 今日だけはライバル
なんか…
何だろう、この凄く嫌な感じ
足を結び終わってから、いちいち足首を触るとか
腰に手を回すとか
…はっきり言って気持ち悪い
「二宮くん…あっちだよ」
行こう、とスタートラインに並ぶべく、促されたのは良いけど
何でそこまで強く肩を抱くわけ?!
ふと後ろを見たら
…凄く心配そうに櫻井さんが俺を見てて
更にその後ろには
物凄い形相の相葉さんと、大野さん……
俺だって
マジで今すぐ、逃げ出したいよ
だってこいつの俺を見る目、絶対ヤバイ
それにさっきから、やたらと肩を撫で回してる
チラチラ相葉さんを見ると
…今にも飛び掛かりそうになってるし
大野さんが何か言い聞かせてる感じ
いや、むしろ飛び掛かって助けて欲しいかも
それが無理なら
さっさと終わらせてこいつから離れたい
5組ずつのスタートで、俺の後の組に相葉さん達と櫻井さん
やっと自分達の番が来る
とにかく早く離れたくて
「全力で走りますから」
俺は顔も見ないで、そいつに伝えた
「二宮くんとなら、大丈夫」
…嫌がってるの、分かってない?
