
Perfect Romance
第3章 ここから始めよう
は!?
櫻井さんから爆弾発言
「ちょ…っ俺男!相葉さんも男でしょ!?あの人ホモなの?!」
「雅紀は自由人だから。性別なんて気にしてないよ」
いやいやいや
俺が気にしますって
仕事中に聞く雑談にしてはヘビー過ぎる
さっきのジジィと言い、頭がクラクラしてきた
「大丈夫か…?っと、ゴメン電話だ」
額に手を置く俺に何か言おうとして
櫻井さんは自分のスマホを取り出した
「あ…智だ。…もしもーし」
画面をスクロールして通話を始める
「翔ちゃあぁぁん!助けてぇぇっ」
すぐさま俺にも聞こえる位の大音量が響き渡ってきた
「ど…どしたの!智?!」
悲痛な叫びに櫻井さんも戸惑っている
俺はその様子を見守るしか出来なかった
最初の絶叫の後は、落ち着いたのか何も聞こえてこない
その代わり、チラチラと俺に視線を向けながら通話に頷いている櫻井さんが気になって仕方なかった
「今、横にいるから替わるよ」
はい、とスマホを渡される。え?何?と問う間も与えられず、それを促されるままに受け取った
「あの…二宮です」
「ああ…二宮くん!お願いだから俺を助けて!」
…きっと目の前にいたら拝み倒してるだろう勢い
「な…何ですか、いきなり」
まあ、何となく予想はついてるんだけど、違う事をどこかで期待してみる
「雅紀に1回でいいから付き合ってあげて!!」
「嫌です」
期待はやっぱりむなしく散った
だから、間髪入れずに速答した
「頼むよ~!毎日毎日朝から晩まで煩いんだよ~!」
煩いのはあの人であって俺じゃない
「嫌ですよ。俺、面倒なの嫌いだし、煩いのも嫌なんで」
ちょっと冷たいかな…と思ったけど、断るためには仕方ない
が…
「…ふーん。じゃあ翔ちゃんに言っちゃおうかな~?」
「何をですか」
いきなり大野さんの声色が変わった
