
Perfect Romance
第18章 あ・き・す・と・ぜ・ね・こ
「…すみません、嫌な事聞いてしまいました」
「あ、大丈夫です。今は全然平気なんで」
謝るマッチョさんにかずが笑って答える
「だって……」
ちら、と俺に向けられる視線
すると
「そうですね、失礼しました
さ、せっかくですから楽しんでください!
…社長は僕らが相手しますから気にしないで大丈夫ですんで」
爽やかな笑顔で、親指を突き立てた
「あきすとぜねこ?」
「昔、流行ったの知りませんか?」
俺もかずも首を横に振っている
言葉としては、何かどこかで聞いた気もしないでもないけど
「僕もね、うろ覚えなんですけど
指遊びと、おまじないとあるみたいで」
「…女の子向け?」
かずがグラスを傾けながら、聞き返す
「そうですね、妹がハマってたんで」
「で、なんで」
今、この話?
「いえ、何かふと思い出して」
ニカッと笑ったマッチョさん、なかなか面白い
どうでもいい話題になると、話がポンポン飛んで飽きさせない
