
Perfect Romance
第19章 HappyHappybirthday!
だけどその後は、何も話してはくれなくて
…大野さんとの事を、聞いてみたかったけど
櫻井さん、何だか凄く優しい表情してるから、そのままにしておこうかな、って
…明日、飲んだ時に突っ込んでみればいいし
エレベーターまで一緒だけど
先に俺が降りて
「お疲れさまでした」
頭をペコッと下げると
「おう、明日な」
閉まるドアの向こうで、櫻井さんが軽く手を挙げた
チャイムを押してすぐに
バタバタと走る音が聞こえてきたと思ったら
「かずっ!」
ドアが開くより先に、相葉さんの必死な声が聞こえてきて
「…何でそんなに必死なのよ」
つい、憎まれ口を叩いてしまった
「だってメール来てから、1時間以上だよ?!
心配するに決まってるでしょ!」
あ、そうか
ケーキ買いに行くの言ってなかったから…
「ごめん、ちょっと寄るとこあったからさ…」
ここは素直に謝って、靴を脱いで中に入る
「あれ…なに?その箱」
手に持ったケーキの箱に、目敏く気付いた相葉さん
「ん、後でね」
まだ秘密だよ?
